正確な話は残っていないそうですが、2つの説があります。そのうち、もっともらしく語り継がれているのは、英語のスラング(俗語)からきた説です。自動車工場向けの塗装用マスキングテープが発売されたころ、3Mは価格を下げるためにテープの上下だけに接着剤を塗り、真ん中の部分には接着剤を塗りませんでした。しかし、部分的にしか接着剤が付いていないテープは使いづらく、ある日、とうとう怒り心頭した塗装工が3Mのセールスマンに文句を言ったそうです。そのときの言葉が「どうして接着剤をけち(スコッチ)るんだ」。この話が転じて、スコッチテープとなったとのこと。もうひとつは、3M社のあるミネソタ州セントポールの一帯にはヨーロッパ系移民が多く、中でもスコットランド人が多く住んでいたことに由縁するという説です。ついでにもうひとつ意外な話を…。セロハンテープを発明したことでも知られる3Mは、テープや接着剤で有名ですが、もともとはサンドペーパー(紙ヤスリ)を作っていた会社。サンドペーパーは紙に研磨剤をくっつけたものですが、この研磨剤をつけるための接着剤の研究成果を転用して生まれたのが、テープや接着剤というわけなのです。