名前に歴史あり。軍隊で使った手袋だから「軍手」作業用だけでなく防災アイテムとしても常備しておきたい「軍手」ですが、その名が現すとおり、もともとは旧陸海軍の兵士が用いていた軍用手袋が略称となって浸透したもの。初めて使用されたのは江戸末期に西洋式軍隊が創設された頃と言われており、鉄砲を使う際に手袋を着用したのだとか。その後明治時代になって軍隊での需要が大きく伸び、「軍手」の略称で広く呼ばれるようになりました。ちなみに「軍足」も軍用足袋の略称です。最初の軍手は太番手の綿糸で編んだものでしたが、今日ではポリエステルやイボ付き、ゴム付きなどさまざまなバリエーションがそろい、用途に応じて使い分けるなど活躍の場も多彩です。民間の生活の中でいっそうの進化を遂げた軍手は、もっとも身近な“軍モノ”なのかもしれません。